2014年7月31日木曜日

アドベンチャー・ゲーム版「ニューロマンサー」の世界 ― 『Neuromancer』(Interplay Productions/1988)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)
(1986/07)
不明

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先日のニュース。

「William Gibson: the man who saw tomorrow」 - the guradian
http://www.theguardian.com/books/2014/jul/28/william-gibson-neuromancer-cyberpunk-books

ウィリアム・ギブスンの代表作であり、「サイバーパンク」というジャンルを生み出した記念碑的作品『ニューロマンサー』。1984年の7月1日に刊行されてから、今月でちょうど30年を迎えました。乱雑で猥雑でギラギラしたヴィジョンを喚起させる世界観と、眩暈を覚えるヤバいスピード感は、テクノロジーが発達した今なお、理屈抜きで読み手をハイにさせてくれます。チバ・シティは今もなお、おっかない街です。ギブスンも今年で66歳、もう一方のサイバーパンクの雄 ブルース・スターリングも今年で還暦を迎えました。サイパーパンク・ブームが発展的解消を迎えて久しいですが、同ジャンルが見せた眩いヴィジョン、そして「電脳」という概念は、テクノロジーの発達とともにすっかり人口に膾炙したといっても過言ではありません。改めて、時代の流れを感じさせます。



さて、そんな『ニューロマンサー』ですが、メディアミックスは早々にされており、1988年から90年代初頭にかけて、AMIGAやCommodoe 64などのハードでアドベンチャー・ゲームがリリースされております。販売はMediagenic(現:Activision)、開発は、後に「バルダーズ・ゲート」「DESCENT」、「Fallout」シリーズの第一/第二作目を手がけるInterplay Entertainment。同社の創設者であるBrian Fargoがゲームのプロデュースを手がけておりました。サウンドコンポーザーはKurt Heiden、David Warholの二人。なお、オープニング画面で流れるBGMは、DEVOの"Some Things Never Change"がベースになっているそうです。というか、そのまんまですね。原曲は、ゲームと同年にリリースされた8枚目のアルバム『Total Devo』の1曲。







ちなみに、心理学者にしてサイケデリック・カルチャーの伝道師であり、サイバーパンク・ムーヴメントとの関わりも深いティモシー・リアリーも、80年代に『ニューロマンサー』のゲーム化を画策していたんだそうです。これは昨年の記事なのですが、実に興味深い内容です。「キース・ヘリングのグラフィック、DEVOの楽曲、ヘルムート・ニュートン撮影の写真、ウィリアム・バロウズの脚本」という布陣で製作を行う予定でありながら、お蔵入りとなった"Keith Haring's Neuromancer"について触れられています。

「ニューヨーク公共図書館がティモシー・リアリーの未完成ビデオゲームと驚きの資料を発見、一部デモの展示も」
http://doope.jp/2013/0929984.html ( from doope.jp)


Neuromancer for Amiga - MobyGames
Neuromancer: Box and Manual Scans - Commodore 64 box sets
Neuromancer(video game) - Wikipedia
Interplay Entertainment - Wikipedia

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