2014年7月14日月曜日

確かな技巧と音楽性が織り成す、グルーヴィーな技巧派フュージョン・トリオ ― Gravitational Force Field『ZERO』(2014)

ZEROZERO
(2014/07/12)
Gravitational Force Field

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熱帯JAZZ楽団や、向谷実氏率いるチャージ&バックス、中路英明氏率いるオバタラ・セグンドなどへ参加する平川象士(ds)、「アイドルマスター」や「アイカツ!」、「エースコンバット」「ニーア ゲシュタルト/レプリカント」などの数多くのアニメやゲーム作品の楽曲にレコーディングメンバーとして参加している後藤貴徳(g)、VOCALOID楽曲をジャズアレンジで演奏するビッグバンドLowland Jazzの一員でもある小林修己(b)。それぞれ活動フィールドの微妙に異なる三者のセッション・ミュージシャンによって2012年に結成されたインストゥルメンタル・ジャズ・ロック・トリオ Gravitational Force Fieldの6曲入りデビュー・ミニアルバム。楽曲はジャズ/フュージョンをルーツとしつつ、ラテン、ファンク、メタル、プログレといった要素が混ぜ込まれたフレキシブルな方向性を感じさせる内容です。作曲の要は後藤氏であり、ほとんどの楽曲にクレジットされています。

冒頭を飾る"Zero"はメンバー三人による共作曲で、ファンキーなギターカッティングとコンパクトなリズム隊を主軸にした爽やかな1曲。続く"Evolutional Theory" "Massive Spear"は、シブめのグルーヴと、それをつんざくかのようなクキっとしたギタープレイが聴きもの。小気味良く歌い上げるベースラインと共にスウィングする"Second Swing"、スムーズな聴き心地の中にさりげなく織り込まれた軽やかなまでのテクニックがまたたまらない、小林氏作曲の"Chase"を経て、ラストの"Heavirogre"は、「Heavy」+「Progressive」を組み合わせたものであろうタイトルが象徴するように、ハードエッジなリフと変拍子で押しに押しまくるプログレッシヴ・フュージョンでダイナミックに締め。それまでの5曲と明らかに趣向が異なるので、完全に意表を突かれました。そういえば、女児向けアニメの楽曲でガッツリとプログレッシヴ・メタルをやったということで一部で話題になったアイカツ!の"硝子ドール"や、アイドルマスター シンデレラガールズの星輝子のヘヴィ・メタリックなキャラクターソング"毒茸伝説"で存在感バツグンのギターを弾いているのは後藤氏なんですよね。この曲を聴いてふと、そのことを思い出しました。三者の確かなテクニックと多様な音楽性を堪能できる秀逸なデビューアルバム。今後はフルアルバムもリリース予定だとのことなので、そちらにも期待したいです。





Gravitational Force Field

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