2012年12月31日月曜日

2012年 個人的ベストアルバム10選

…と、いっても今年は色々と聴き漏らしたアルバムがいっぱいあったのが心残りで心残りでしょーがないのですが、悔やんでも仕方がないので10枚のアルバムを選びました。選出はとてもスムーズに決まりましたが、それだけ聴いたものが少なかったということでもあるので、少々寂しいものがあります…。来年は選出に頭を抱えて悩むくらい、もっとアレコレ聴きたいなと。


【1位】
Pandora's PinataPandora's Pinata
(2012/05/22)
Diablo Swing Orchestra

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スウェーデンの猥雑混沌狂騒スウィング楽団。今回のアルバムでこの人たちの音楽的ケイオスは底が知れないと本気で思った。来日してほしい。してくれ。してください。



【2位】
パナギアの恩恵パナギアの恩恵
(2012/12/12)
特撮

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待ちに待った7年ぶりの完全オリジナルアルバム。予想をはるかに超える充実度。勢いも戻ってるし、間違いなく完全復活と言っていい内容。楽曲のスルメ具合もなかなかのもの。




【3位】
ラヴァーズ・エンド・パート3ラヴァーズ・エンド・パート3
(2012/12/19)
ムーン・サファリ

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これまでのアルバムの魅力を総決算した、ラヴァーズエンド三部作完結編。大名盤である前作の存在感が大きいのも多分にあるのだけれども、甘ーいサウンドの魅力にはやっぱり抗えない。



【4位】
マップ・オヴ・ザ・パストマップ・オヴ・ザ・パスト
(2012/07/25)
イット・バイツ

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再編後2作目、そしてバンド初のコンセプト作品。ジョン・ミッチェルがバンドに大分馴染んだのもあって、ブレが全くなくなった。曲単位じゃなくてアルバム全体を通してしっかり聴かせる構成もお見事。今がバンド第二の黄金期だと思う。



【5位】
ぱっちりひつじ『ゆめにっき1』

今年のダークホース、ならぬダークシープなニューカマー。シュールでダークな夢のイマジネーションへ誘う非現実系テクニカルポップバンド。凝った仕掛けとごった煮感。こいつはすごいぞ。



【6位】
シメサバツイスターズ『Progrematica』


ボカロ/UTAU meetsプログレ・メタルのトータル・アルバム。分割された、トータル30分を超える大作組曲の存在感。ラストまで続く攻めの姿勢と、非の打ち所がない楽曲構成に圧倒されました。



【7位】
EcholynEcholyn
(2012/06/26)
Echolyn

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7年分のこだわりのこもった、余裕と貫禄のスタイルを存分に堪能できる大作。テクニカル・ロックとしてもシンフォニック・ロックとしても白眉。



【8位】
AtlantisAtlantis
(2012/11/06)
Elephant9 With Reine Fiske

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ノルウェーのオルガン・トリオ。今回はDUNGENのギタリストをゲストで入れたりしているけど、結局はトリオの一体感、これに尽きる。相変わらずスキあらばぶっ殺されそうな一触即発サウンドでたまんねえ。



【9位】
NINJA MAGIC『Lethal Ninjaction』


※フリーダウンロード作品
http://dl.dropbox.com/u/58440147/Ninja_Magic-Lethal_Ninjaction-mp3.zip

まさかの復活。賛否両論ありますが私は好きです。彼らの公式Facebookで新作含む全アルバムを無料公開しているから皆ダウンロードして聴きまくるべし。いいね?→ http://is.gd/tO20wt


【10位】
CHRIS『City Of Light』


才能を持て余し気味なオランダのマルチミュージシャン。この人は特定のバンドに所属するよりもソロで伸び伸びやった方がいいんじゃないかと思う。彼がドラマーとして所属しているプログレ・バンド SKY ARCHITECTの今年の新作は地味過ぎて泣けた。

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これ以外だと、LIGHT BRINGERのメジャーレーベル第一弾アルバム『Genesis』トレヴァー・ラビンの久々のソロアルバム『Jacaranda』J.A.シーザーが2012年5月に30年ぶりに行ったライヴの模様を収録した『山に上りて告げよ』、ダミアン・ウィルソン(THRESHOLD)とリック・ウェイクマンの次男のアダムが組んだプログレ・メタル・バンドHEADSPACE『I Am Anonymous』ノイジークロークの坂本英城おじさん率いるTEKARU『Machanical』菊田裕樹氏の手による忠実な再現リメイクで蘇った聖剣伝説2の楽曲を収めた『シークレット・オブ・マナ・ジェネシス』、そしてEXPOによる遊び心が満載の、キルミーベイベーのサウンドトラック『Music From "Kill Me Baby"』あたりが印象に残りましたね。

あと、曲単位で印象に残ったもの。

●水中、それは苦しい『芸人の墓』

ベースになった谷川俊太郎氏の詩「詩人の墓」がまず素晴らしいのだけど、創造の喜びと虚しさを孕んだテーマに沿ったバンドのサウンドも、底の底から琴線に触れてくる仕上りでグッときました。

●ヒャダイン「Million of Bravery (Excalibur Strut/ENG)」

拡散性ミリオンアーサーの主題歌の、ヒャダインおにいさんが英詞でセルフカヴァーしたヴァージョンの方。メタルとメロコアとアニソンのいいとこどりキメラ。超キャッチーで超ジャンクなアレンジ、だがそれがいい。

●アンドレ・マトス「氷雨(Cover)」

毎回カヴァー曲のチョイスがナナメ上なマトスおじさんですが、遂に演歌をカヴァー。ナナメ上なのは本人もわかった上でやってんだろうなあもう。次も密かに期待しております。